ゆきのぶ さん
(お子さん:男の子)
誰と?:お父さんと

算数やパズルの大好きな小学4年生です

新小4の長男は、算数やパズルが大好きで課題や問題を解くことに達成感を感じるようです。そんな息子が図書館で「子供の科学」の中に「Scratchを使ったゲームプログラミング」という記事を見つけたのはもう1年以上前になります。その後ちょくちょくと雑誌を借りてきては自分でいろいろなプログラムを作っていました。今回、EV3デスクロボの体験に応募したのはそんな息子にちょうど良いと思ってのことでしたが、キットが届いて2週間、ほぼ期待通りにいろいろ試して楽しんでくれました。
ダンボールに入ったキットが届いて開封、息子がレゴの様々なパーツを見比べながら数を確認しているのを横目に、リビングのPCに必要なソフトウェアをインストール。稼働環境にwindows10の記載が無かったので一瞬不安になりましたが無事に完了。ソフトウェアを起動したところから、ほぼそのままで後は息子にやらせてみましたが、Scratchの経験があったからか、その後はあまり手もかからずに自分だけでテキストに沿って学習を進めていきました。
各センサーの動作確認のところでは、「超音波センサーって赤外線だしてるの?」「ジャイロって何?」みたいな質問も出ましたが、それぞれをひとつひとつ潰していき無事に完成。最初はテキスト通りに前後に動くだけのロボットから、障害物を避ける課題、モノをつかんで運ぶロボットと順番にこなしていきました。
途中ロジックにいきづまると、自分自身が立ち上がり壁に向かって数歩歩いて「ここで左、次に前を確認して、それから・・・」というように自らをロボットに見立てた動作でロジックチェックとしてプログラムを変更、それをロボットに伝送してという繰り返しで解決していました。
もともとプログラミングの経験があったからか親の支援はほとんどなしで、親からはどうしても行き詰った時にヒントを与えるくらいで、あとは出来上がったロボットの動きを確認するときだけ「見て見て」と呼ばれるくらいでした。結局ほとんどすべての課程を2週間でやってしまいました。
次男の幼稚園児もデスクロボはお気に入りで、お兄ちゃんの作ったプログラムの内容まではわからなくても動きは直ぐに理解して、「30cm進んで、腕でつかんで戻る」などと唱えながら操作して楽しんでいました。もともとレゴも買い与えてあったので、レゴでのロボットというのは違和感なく入りやすかったようです。
キットとしてちょっと残念だったのは、かなりの電池食いで乾電池がどんどん無くなっていったことくらいでしょうか。家に充電池が4本ほどあったのでそれをメインにして2本だけ乾電池を差し替えて使わせたのですが、かなりの頻度で充電が必要になったのとそれでも乾電池を相当数消費しました。あとは2週間というのは、ちょっと短いですね。今回はちょうど春休みに当たったので昼間の結構長い時間をプログラミングに費やしていましたが、小学校の授業や宿題のある平日だけだとこうはいかなかったかもしれません。
そして最終日、「テキストから離れて自由に何かロボットを作ってみれば?」と振ったところ、彼が作ったのが最後の写真にあるベルトコンベアに載せた各色のブロックの色を判別するロボットでした。普通ロボットといえば、テキストにもあるような自ら動き回るものをイメージすると思うのですが、なぜか彼は製作ロボットのようなものを思いついたようでした。組みあがる色識別ロボットを見ながら、思わず「昔、モヤシ製造工場でこういうベルトコンベアで運ばれてきたモヤシを色で識別して、自動的に不良品を弾いているのを見たことがある」という話をしたところ、赤いブロックが来たら弾き飛ばす後工程のアームの部分までつけてくれました。最後に家族全員の前でロボットが色を判別して不良品を弾く動作を確認。自立走行型ではなくライン製造型の産業装置ロボットを作るとは、「ああ、小学生と言ってもやはり日本人なんだなぁ」とひとしきり息子に感心した次第です。