将来は人間味あふれるロボットをつくりたい。
大会でグランプリ! 諒也さんの体験記

PROFILE
- お名前
- 蓼沼 諒也(たてぬま りょうや)さん
- レゴ® ロボットでの学習開始時期
- 小学5年(EV3)
-
レポート:お母さん
新しいもの好きで、先端テクノロジーに興味津々の小学6年生。小学1年生のときから歌舞伎を習っています。独創性と チャレンジ精神あふれる諒也さんについて、お母さんにお話をお聞きしました。

幼い頃からレゴが好きで、小学4年生でプログラミングと出会う
小さいころからレゴ ブロックが大好きで、幼稚園のときには、レゴ テクニックシリーズのショベルカーやブルドーザー作りにはまっていました。 プログラミングを始めたのは小学4年生のとき。地元の子ども向け施設で、ビジュアルプログラミング言語viscuit(ビスケット)に出会ったのをきっかけに、どんどんのめりこんでいき、デジタル絵本を作ったりして興味を深めていきました。2017年に開催された全国小中学生プログラミング大会ではそのviscuitを使って、脳に見立てた迷路の最短距離を求めるプログラムを作り、グランプリを獲得しました。その後、コンピュータの中だけでは物足りなくなり、EV3のような実物を動かしたくなったようです。

EV3がレゴ魂に火をつけ、作品づくりに夢中になる
レゴが大好きで、カタログを見ながらずっと憧れていたEV3。その思いが募り、サンタさんにお願いしたところ、クリスマスプレゼントにEV3が届きました。レゴとプログラミングが両方できるEV3は、幼いころから親しんできたレゴ魂に火をつけたようです。
憧れのEV3を手に入れてから、冬休みの間は一日中ずっとEV3に取り組み、こんなに夢中になれるものがあるのかと驚きました。教材に載っていたロボットは10日ほどで一気に作り終えてしまい、YouTubeで見つけた海外の作品などを参考に、オリジナルのロボットを作っています。その中の一つ「じゃんけんボーイ」は、タッチセンサーと連動したブロックに手を乗せると人間の手を感知し、超音波センサーとカラーセンサーを合わせることで、グーチョキパーを判定するロボットです。持っている部品やセンサーだけでできることを試行錯誤しながら、作品をつくりました。
こうしていろいろなロボットを作るうちに、分からないことがあっても自分で調べて情報を見つけ、解決するようになりました。調べることで新たな発見もあり、いろいろと刺激を受けているようです。また、楽曲をプログラミングして音を出すのが楽しくて、苦手だった楽譜を読むのが得意になるなど、想定外のことも起こりました。 次は、ペンを付けたロボットが紙の上を走り回って、タブレットに描いた絵やウェブサイトで見つけた絵を再現する、お絵描きロボットに挑戦するつもりです。また最近はいろいろと興味が広がり、ドローンやVRメガネ、3Dプリンターなど次々と新しいことにチャレンジしています。


大会でグランプリ! 夢はドラえもんをつくること
小学5年のとき、「自分でマイ人工知能を作ってみたい」と、『僕のドラえもん』という作品をつくりました。最短経路を探す手法として、単細胞生物である粘菌が迷路を解くことができると知り、それをヒントにプログラムを作った着眼点が高く評価され、第2回全国小中学生プログラミング大会でグランプリ/総務大臣賞をいただきました。
ロボットが自分で書いたプログラム通りに動く面白さを体験してからは、頻繁に夢を口にするようになりました。将来、ロボット開発者になって、ドラえもんのようなドジで抜けたところもある人間味のあるロボットを作りたいそうです。 彼が大人になったとき、世の中がどうなっているか想像もできませんが、好きなことは続けられると思っています。ですので、これから生涯を通じてやり続ける心底好きなものを見つけてほしい、またEV3が彼の好きなこと探しの一助になってほしいと願っています。